「プログラマーに資格はいらない」←あると便利なのは事実【現場の声】
プログラマーになる為にITパスポートや基本情報処理とかの資格を取って面接でのアピール材料を増やそうと考えているんだけど、資格は必要ないってよく聞くよね、取るだけ時間の無駄なのかな。現役プログラマーの意見を聞きたい。
こんな疑問に答える記事になります。
本記事では、プログラマーに転職する為に資格を取る優位性について解説しています、私自身が現役のプログラマーなのでより現場の声に近い形でお届けできるかと思います、異職からプログラマーに転職を考えている方は参考にどうぞ。
筆者である私も異職からプログラマーに転職した口なので読者の悩みにある程度は答えられるかと思います。
資格の必要性について「プログラマーとして必要か」「プログラマーになるための資格として必要か」の2つに絞り込んで解説しています、資格を取るとなると時間がかかりがちなので本記事を読んでしっかり判断しましょう。
プログラマーになるために資格はいらない【理由3つ】
私が未経験いやほぼ知識ゼロの初心者からプログラマーに転職できた当時を振り返ると、結果としてプログラマーになるために資格は必要なかったと思います。
これは入社後に採用担当者とよく話す機会があったので割と事実かと。
それを踏また上で、プログラマーに転職するために資格は必要なしと結論付けた理由は以下3つになります。
- 資格の優位性が低い
- やる気アピールにはならない
- 何を知っているかではなく何ができるか
実際にプログラマーとして仕事をした感想と採用担当者に投げかけた質問の答え、SEの意見も交えながら簡単に解説します。
資格の優位性が低い
これはプログラマーであれば誰もが口にする事だと思います、実際にその通りです。
資格があるからといって何か特別な事ができるかと言われるとそうではありませんし、資格がなくてもプログラマーにはなれるので、あってもなくても関係ないんですよね。
資格を取るための勉強時間は他に使った方がいいと思います、私の場合求人にかたっぱしから突撃しましたね、もちろんたくさん落とされましたがなんとか引っかかりました。
「それは苦手かな」って方はオンラインプログラミングスクールに通うのもアリ、今だとプログラミングスクール「TECH BOOST」がいいですかね、無料カウンセリングなんかもしているので資格の勉強よりこっちのほうが有意義です。
やる気アピールにはならない
とはなりません、理由は簡単で採用担当者もバカじゃないからです。
私も同じことを考えていた口なので、入社後に採用担当の人にその事を話したところ「皆考えることは同じだね、でもそこは考慮しません。やる気をアピールするなら資格以上にやるべき事があると思うから」とアッサリ返されたのをよく覚えています。
もちろん資格にもいろいろあるので一概には言えません、高度な資格を持っている時点でその人はそこそこのスキルがありますよね、少なくとも基本情報処理やITパスポート程度であれば無力なのは間違いなさそうです。
何を知っているかではなく何ができるか
プログラマーになるために必要なのは資格より作成物とよく言われる部分ですね。
資格を持っていることで知識量のものさしとなりますが、プログラマーとして評価されるのは「知識ではなく何ができるか」です。
この評価はどこも同じです、他サイトでも作ることが大事とよく言われますが本当にその通りです、経験者を優先して採用するのはまさにここですね。
資格からは知識量しか分かりませんが、作成物からは知識量、実行力、開発力などを測ることが出来るので採用担当者も評価しやすいんですよね。
資格を取る時間はアプリ作成などに使ったほうがプログラマーに近づけます、先ほど言った「やるべき事」とはまさにこの事、やる気があるなら一つや二つ何か作ってるはずってことですね。
あると便利なのは事実です【経験談】
ここまで資格取得にマイナスな発言ばかりしてきた私ですが、少し視点を変えるとプラスに働くこともあります。
これは実際に未経験プログラマーとして働いたから分かる事です、プログラマーになるための資格取得は微妙ですが、入社してからは割とプラスに働くということをあまりご存じでない方も多いと思います。
IT企業に未経験プログラマーとして入社してから「資格を持ってたら良かったな」と思った事がある私ですが、それは大きく2つあります。
- 未経験プログラマーとしてデビューした時の話
- 現場が決まりやすい
それぞれ解説します。
未経験プログラマーとしてデビューした時の話
未経験プログラマーとして現場で働くと専門用語がかなり飛び交う事に面食らう日々が続きます。
「これくらい知ってるよね」という前提で話をしてくるのでこっちとしてはサッパリなわけで、まず単語を調べる事から始まります、調べてみるとそこまで難しいことではなく基本情報処理で習う内容のものも多かったり。
用語を調べて話を整理することでやっと相手が言っていたことがわかるのでかなり効率が悪くタスク消化ができませんでした、そう考えると資格取得で身に付く知識も捨てたものじゃないんですよね。
最初はその場でそれってどういう意味ですか?と質問していたのですが「え?こんなことも知らないの」なんてリアクションをされたり、担当営業に研修で勉強させろなんてクレームもくることがあったので自分で調べるようにした方がいいと結論付け(そりゃそうなんだけど)
未経験プログラマーとして入社すると、最初の現場はテスト工程が多く、専門用語がかなり出てくるのでプログラミングばかり勉強していると厳しいです。座学に関しては研修でやればいいのにと思うかもしれませんが、1ヵ月程度では到底無理ですね、プログラミングだけでも時間がかかるのに、、、
現場が決まりやすい
プログラマーといっても勤務形態は様々で、「未経験からプログラマーに!」なんて求人であればだいたい客先常駐になります。
客先常駐とは自社ではなくクライアントの会社に出向しそこで働くという事なんですが、そこで勤務する為にはだいたい2回ほど面接することになります(必ずしもそうではない)
求人面接 → 入社(プログラマー) → 研修【待機】 → 現場面接1回目 → 現場面接2回目 → 客先で勤務
【現場面接で落ちると「待機」に戻ります】
1回目はお客様と、2回目は現場のリーダーとですね、この2回目の面接時に資格があると有利に働きます。
現場リーダーは実際に監督する立場にあるので悪く言えば「雑魚は使いたくない」んですよね、少なくとも知識レベルが低いと嫌がり傾向にあります、私の初めての現場面接がそれを物語っています(下記のくだり)
- リ「この用語の意味わかる?」
- 私「聞いたことはありますが分からないですね」
- リ「まじか(ため息)、この分野についてどこまで理解してる?」
- 私「独学と研修で習ったことぐらいですね、内容はこの書類に、、、」
- リ「知らない用語があったりして詰まると使いづらいんだよね~(真顔)」
担当営業曰く「基本情報処理の資格があれば話は持っていきやすいんだけどね、それを研修期間内に求めるのは酷だし難しいところだよね」と。
つまり現場面接の時点で資格を持っていれば有利(現場リーダーの立場だと何かものさしが欲しいから)、実際に現場に出てから基本用語で詰まると人間関係も築きにくいので資格(一定の知識)があるとプラスなのは間違いないです。
まとめ【なるために有利な資格はなし】
本記事の内容を簡単にまとめました。
- プログラマーに転職で有利な資格は無い
- 資格で得た知識は無駄ではない【現場で活かせる】
プログラマーに転職を考えるのであれば資格取得に時間やお金をかけるより、何か作ったり(実績作り)先ほど紹介したプログラミングスクールで開発力としてのスキルを伸ばした方が手っ取り早いと思います。
お金をかけたくないという方は求人に片っ端からアタックするのも全然アリです、一番大事なのは行動力でもあるので。
記事は以上になります、転職の助けになれれば幸いです。
飲食→派遣→IT系ベンチャーに転職。
本業をベーシックインカムとし、やりたい事に挑戦するWebエンジニア。