「ゲーミングスマホは何が違うのか?」普通のスマホと比較してみた
ゲーミングスマホは一般的なスマホと何が違うのか。プロゲーマーやストリーマーがこぞって使うゲーム専用スマホ、使うだけでゲームが上達するカラクリを今回は追ってみた。
ゲーミングスマホの特徴まとめ
eスポーツ市場が人気を見せる中で最近ではスマホを使ったモバイルゲームの競技シーンが注目を集めています、有名どころで言えばPUBGモバイルの国内大会(PMJL)が賞金総額3億円という事で注目を集めています、その他にも荒野行動も月度賞金300万の大会を開いたりと賑わいを見せています。
その上で、ゲーミングスマホは普通のスマホと何が違うのか、今回はXiaomi(シャオミ)という中国のメーカが作るゲーミングスマホ「Black Shark 4」を参考に私が普段使いしている「iPhone12 mini」を比較しつつゲーミングスマホの特徴や一般的なスマホとの違いを詳しく解説したいと思います。
①:処理性能が超高速
ゲーミングスマホは一般的なスマホと比べて処理性能が高いです、最近はスマホゲームのクオリティも高く、これに比例してスマホにかかる負荷も大きくなってきています。負荷が大きいという事は要求される処理が多いということです。
ゲームに必要な処理を100と仮定して、一般的なスマホが一度に処理できる範囲を90とすると、要求処理がスマホの許容範囲を超えているので、この場合ゲームが重たくなったりフリーズするわけです。
逆に、ゲーミングスマホは処理性能が高いので一度に500の処理ができるとイメージしてください、この場合はゲームを動かすために必要な処理に余裕があるので、ゲームがサクサク快適に動作します、こういった背景からPUBGモバイルや原神など高負荷のゲームは処理性能が高いゲーミングスマホが最適という事ですね。
②:バッテリーの持ちが良い
ゲーミングスマホはバッテリーの持ちが良いのも特徴の一つです、負荷のかかるゲームは要求処理が大きく、これに比例してバッテリーの減りも早くなります、最近だと「ミラティブ」や「ミルダム」など画面録画機能を使ったゲーム配信アプリの同時利用でバッテリーの消費は更にシビアになってきています。
バッテリー容量の比較 | |
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Black Shark 4 | 4,500mAh |
iPhone12 mini | 2,227mAh |
上記は私が使用しているスマホとゲーミングスマホのバッテリー容量の比較になります、その差は一目瞭然ですね。ゲーミングスマホの方が圧倒的に長持ちです、ゲームは連続プレイで長時間使いっぱなしの事が多いのでバッテリー容量は大きい方が絶対にいいんです。
充電しながらゲームするという方法もありますが、外出先だと難しいしそもそも邪魔だし、モバイルバッテリー持ち歩くのは荷物になるし。バッテリー容量が多ければそれで事足りるという話。
③:急速充電に対応している
ゲーミングスマホは急速充電に対応しているモデルが多いのも特徴の一つです、バッテリー容量が大きいとはいえ遊んでいるうちに減っていくので、どこかのタイミングで充電する必要があります、その時に充電に時間がかかっていては不便ですよね。
なので、ゲーミングスマホはフル充電にかかるまでの時間が早くなるよう設計されています、例えば「Black Shark 4」の場合だと、バッテリーを二分割して搭載させる事で充電の効率化を実現し、バッテリー残量0%から100%にするまで30分もかかりません。
ほとんどのモデルがワイヤレス充電対応になっているのも特徴の一つです、特殊な機能を除いて一般のスマホにあってゲーミングスマホで出来ない事は性能面ではあまりないかと思います。
④:冷却機能が優れている
ゲーミングスマホは冷却ファン搭載で熱がこもりにくいのも特徴の一つです、負荷が大きい処理ほど発熱しやすく、精密機械は熱を持つとパフォーマンスが落ちる性質があるので、冷やすことで処理性能を維持する必要があります。
ゲーミングスマホは冷却ファンを搭載し冷却効率を上げることで、発熱によるゲームのカクつきや処理落ちを防いでいます。一般的なスマホだと画質を上げて遊ぶだけで本体が熱を帯びてアプリが落ちることが度々ありますよね。ちなみに、「Black Shark 4」はサンドイッチ液体冷却※という独自の冷却システムを導入し冷却効率を高めています。
サンドイッチ液体冷却システムとは
⑤:ゲームギアが付けられる
ゲーミングスマホは専用のアクセサリーを付けられるのも特徴の一つです、メーカーによってはゲーミングスマホに最適なガジェットを装着できるよう設計されていて、「Black Shark 4」の場合は同メーカーから「冷却ファンクーラー」、「専用コントローラー」などが発売されています。
冷却ファンクーラーを装着すれば端末の冷却効果を更に高める事ができますし、専用コントローラーを装着すれば物理スティックやボタンを使用する事ができるので、バーチャルパッドが苦手な方はコントローラーに近い操作感でゲームする事ができます。
ゲーミングスマホに最適化されたアクセサリーを利用できるのも強みの一つです、iPhoneとか一般のスマホだと対応していないアクセサリーも多かったりしますからね。
⑥:リフレッシュレートが高い
ゲーミングスマホはリフレッシュレートが高いのも特徴の一つです、リフレッシュレートとは1秒あたりの描画性能のことで、単位はヘルツ(Hz)で測定されます。リフレッシュレートが高いほどゲームの映像は滑らかになる、パラパラ漫画と同じ理屈ですね。
リフレッシュレートの比較 | |
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Black Shark 4 | 144Hz |
iPhone12 mini | 60Hz |
上記の場合だと、私のスマホは1秒間に最大60Hzに対して、ゲーミングスマホは最大144Hzなのでその差は歴然、新型のiPad ProがPUBGモバイルで人気なのはリフレッシュレート120Hzを出せるから、FPS系ゲームにとってリフレッシュレートは超重要なんです。
あと、ゲーミングスマホは端末独自の画面調整機能があって、それを使えば敵が見やすくなったりするんですよね。画面の大きさとリフレッシュレートが高いのも相まって最高のゲーム体験を実現しているわけです。
あと、ディスプレイの解像度もFHD+以上が標準となっているので綺麗に表示されます、モデルによって解像度に差があるので購入する時は要チェックです、画質重視ならソニーのXperiaがオススメです。
⑦:感度・反応が早い
ゲーミングスマホは画面をタップした時の感度や反応が良いのも特徴の一つです、感度の高さを業界ではタッチサンプリングレートといい、1秒間の画面のタッチ反応回数を表します、単位はHz(ヘルツ)で表記し数値が高いほど感度が良いと理解してもらえればOKです。
「Black Shark 4」の場合はタッチサンプリングレートが最大720Hzとなっていて、単純計算すると1秒間に最大720回ものタッチに反応するという事になります、これはゲーミングスマホの中でも上位に位置します、感度が良いということは音ゲーやFPS系ゲームなど複数指で操作するゲームにとってはかなり強みですね。
⑧:横持ちに最適化の工夫
ゲーミングスマホは横持ちに最適化された作りになっているのも特徴の一つです、モデルによってはスマホの側面に充電ケーブルを差し込めたり(横持ちした時に邪魔にならない)、側面にLR物理ボタンが搭載する事でコントローラーのLRボタンのように使えたりします。
「Black Shark 4」の場合は、側面にLRボタンが搭載されていて、各ゲームごとに対応のLRトリガーを配置しておけば物理ボタンを押した際にタップ判定となり画面をタップせずアクションを起こすことができます。指が忙しくなりがちなFPS系ゲームで重宝すると思います。
終わりに:ゲーミングスマホは必要か?
記事の内容をまとめます。
- 処理性能が超高速でゲームが重くない
- バッテリー容量が大きく長時間プレイ可
- 急速充電でバッテリー回復も早い
- 冷却ファン搭載で処理落ちしない
- ゲーム専用アクセサリーが付けられる
- 高リフレッシュレートで画面なめらか
- 感度が良いから複数指でもストレス無し
- 横持ちの操作性が高くて快適プレイ
ゲーミングスマホを使えばより一層ゲームが楽しくなること間違いなし、既にプロゲーマーは皆使っています、一度使えばもう他のスマホでゲームは遊べない、そんな体験をあなたもしてみてはいかがでしょうか。
ゲーミングスマホが必要な人
ゲームが上手くなりたい方、強くなりたい方にゲーミングスマホはオススメです、モバイルのプロゲーマーに関してはゲーミングスマホを使って競技する機会が増えているので、高みを目指す人は絶対に買った方がいいと思います。
ゲーミングスマホが不要な人
現在使用しているスマホでゲームは事足りている方は購入する必要はありません、他にも新型のiPhone(Pro系)やiPadProなどリフレッシュレートが120Hzを超えるハイスペック端末を持っている方は無理に購入する必要はないかと思います。
もし興味がある方は下記の記事を参考にしてみてください、ゲーミングスマホの全てを解説しています。
今回は以上になります。
飲食→派遣→IT系ベンチャーに転職。
本業をベーシックインカムとし、やりたい事に挑戦するWebエンジニア。